市場センチメント:弱気
注目通貨:USD/JPY, EUR/USD, AUD/USD, USD/CAD, NZD/USD
今回のポイント
今回のニュースでは、中東情勢の緊迫化が市場全体のリスクオフムードを強め、ドル買いが優勢となりました。原油価格は上昇し、米国株は年初来安値を更新しました。主要な経済指標も発表され、市場の注目を集めました。
今回のニュースで何が注目されたか
最も注目されたのは、中東情勢の緊迫化とそれに伴う原油価格の動向です。米国が海兵隊遠征部隊を中東に移動させ、ホルムズ海峡の安全確保に向けた「プランB」に移行していることが報じられました。これにより、紛争の長期化懸念が高まり、WTI原油価格は一時99ドル台まで上昇しました。
また、米国では複数の経済指標が発表されました。2026年第4四半期のGDP改定値は年率換算で+0.7%と、事前予想の+1.4%を下回りました。一方で、1月のJOLTs求人件数は694.6万件と予想(670.0万件)を上回り、ミシガン大学消費者信頼感指数も予想をわずかに上回る結果でした。PCEインフレ率は前年比+2.8%と予想(+2.9%)を下回りました。
政治面では、トランプ大統領の支持率が44%に低下し、中間選挙への影響が懸念されています。共和党が議会で議席を失う可能性が指摘され、これが今後の政策運営に影響を与えるとの見方が出ています。また、連邦判事がFRB議長ジェローム・パウエル氏への召喚状を却下し、FRBへの政治的圧力が排除されたことも報じられました。
為替への影響
地政学リスクの高まりとそれに伴うリスクオフの動きは、安全資産とされる米ドルへの買いを促しました。ニュースでは「USD leads」と明記されており、ドルが主要通貨に対して強さを見せました。
具体的には、ユーロは対ドルで1.1500を割り込み、7月以来の安値水準まで下落しました。豪ドルも83pips下落し、0.6995となりました。ニュージーランドドル(NZD)も「lags(遅れる)」と報じられ、対ドルで軟調な動きとなりました。
カナダドル(CAD)は、原油価格の上昇という買い材料があったものの、国内の2月雇用統計が予想を大きく下回る-8.39万人の減少となり、経済への懸念からUSD/CADは横ばいとなりました。
初心者が見るポイント
FX初心者の皆さんが今回のニュースで注目すべきポイントは以下の3点です。
1. **地政学リスクと為替市場の関係**: 中東情勢のような地政学的な緊張が高まると、投資家はリスクを避ける傾向が強まります。この「リスクオフ」の動きは、安全資産とされる米ドルに資金が向かいやすく、ドル高につながることがよくあります。今回のニュースでも、地政学リスクの高まりがドル買いの主要因となりました。
2. **経済指標の複合的な影響**: GDPやPCEインフレ率、雇用統計など、様々な経済指標が発表されました。GDPは予想を下回ったものの、JOLTs求人件数は予想を上回るなど、一方向ではない結果でした。これらの指標が複合的に為替に影響を与えるため、個々の指標だけでなく、全体的な経済状況を把握することが重要です。
3. **原油価格と関連通貨**: 原油価格の変動は、産油国通貨(カナダドルなど)や、原油輸入国通貨に影響を与えます。今回は原油価格が上昇しましたが、カナダドルは国内雇用統計の悪化でその恩恵を受けきれませんでした。このように、単一の要因だけでなく、複数の要因が絡み合って為替レートが形成されることを理解しておきましょう。
週末にかけて地政学リスクの動向が不透明なため、週明けの市場の動きには特に注意が必要です。
参考ニュース一覧
- The whole market moves based on fresh assessments of the length of the war
- Trump approval slips to 44% — markets should be watching the midterm risk
- Federal Judge quashes subpoenas sent to Fed and Chairman Jerome Powell
- investingLive Americas market news wrap: Market loses faith that an Iran solution is near
- US stocks close lower as geopolitical risks weigh on sentiment

