中東情勢緊迫化でECB・BOE利上げ観測高まり、ユーロ・ポンド買い優勢

市場メモ

市場センチメント:強気

注目通貨:EUR/USD, GBP/USD, EUR/GBP

目次

今回のポイント

  • 中東情勢の緊迫化とエネルギー価格高騰を受け、インフレ懸念が再燃しました。
  • JPモルガン、バークレイズ、モルガン・スタンレーといった大手金融機関が、ECB(欧州中央銀行)とBOE(イングランド銀行)の利上げ時期を前倒し、または利上げ予想に転換しました。
  • ECB高官からも4月利上げの可能性が示唆され、市場の利上げ織り込みが進んでいます。

今回のニュースで何が注目されたか

今回のニュースでは、主に以下の点が注目されました。

  • 大手金融機関の利上げ予想転換: JPモルガンは、ECBとBOEが4月にも利上げを開始すると予想を修正しました。以前は年内据え置きを予測していました。同様に、バークレイズとモルガン・スタンレーもECBの年内2回利上げを予想し、以前の据え置き予想から変更しました。モルガン・スタンレーはBOEの年内利下げ予想も撤回し、据え置きを予想しています。これらの変更は、中東紛争とそれに伴うエネルギー価格の上昇によるインフレ懸念が背景にあります。
  • ECB高官の発言: ECBのナーゲル理事が、インフレ見通しが悪化すれば4月にも利上げを検討する必要があると発言しました。中東紛争によるガス価格の急騰が背景にあり、今後のインフレ動向に警戒感を示しています。市場では、4月の25bps利上げ確率は約57%とされています。
  • ドイツ生産者物価: 2月のドイツ生産者物価は全体で前月比-0.5%と下落しましたが、エネルギーを除くと前月比+0.2%と上昇していました。ニュースでは、中東紛争による欧州ガス価格高騰で3月以降は状況が一変し、インフレ圧力が強まる可能性が指摘されています。
  • ドルセンチメントと金利スプレッド: ドルは昨日下落したものの、週後半には持ち直しの動きが見られました。米イラン情勢や原油価格、リスクムードがドル相場に影響を与え、主要通貨との金利スプレッドも注目されています。

為替への影響

  • ユーロ(EUR): ECBの利上げ観測が急速に高まったことで、ユーロは買い材料となりました。大手金融機関の利上げ予想転換やECB高官の発言が、ユーロ圏の金利上昇期待を強めました。
  • ポンド(GBP): BOEの利上げ観測が浮上し、また利下げ予想が撤回されたことで、ポンドも買い材料となりました。
  • 米ドル(USD): ドルは昨日下落しましたが、その後持ち直しの動きが見られました。他の主要通貨の利上げ観測がドル高を抑制する可能性もありますが、中東情勢や原油価格の動向が引き続きドルの主要なドライバーとなっています。

初心者が見るポイント

  • 中央銀行の金融政策: ECBやBOEが利上げに踏み切るかどうかは、為替相場に大きな影響を与えます。特に、これまでの予想から変更があった場合は、その通貨が大きく動く可能性があります。
  • インフレの動向: エネルギー価格の上昇は、物価全体を押し上げる要因となります。インフレが加速すると、中央銀行は物価を抑えるために利上げを検討しやすくなります。
  • 地政学的リスク: 中東情勢のような国際的な出来事は、原油価格やガス価格に影響を与え、それが世界のインフレや金融政策に波及することがあります。ニュースで地政学的リスクが報じられた際は、関連する通貨や商品市場の動きに注目しましょう。

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