市場センチメント:弱気
注目通貨:USD/JPY
今回のポイント
今回のニュースでは、主に以下の点が注目されました。
- イラン紛争に関連する原油価格の上昇が、日本の貿易収支を悪化させ、円安圧力につながる可能性が指摘されました。
- 日銀は今週の金融政策決定会合で政策金利を0.75%に据え置く見込みであり、植田総裁はインフレが目標に向かって徐々に加速していると発言しましたが、円安圧力は継続していると報じられています。
- モルガン・スタンレーは、FRBが6月に利下げを開始すると予想しており、原油価格が急騰した場合には米国の景気後退リスクが高まる可能性を警告しています。
- シンガポールの2月輸出は予想を下回る伸びとなりました。
今回のニュースで何が注目されたか
市場では、地政学的な緊張による原油価格の動向と、主要中央銀行の金融政策の方向性が特に注目されています。
まず、イラン紛争に関連する原油価格の上昇が、日本経済に与える影響が懸念されています。日本はエネルギー輸入への依存度が高いため、原油価格が上昇すると輸入コストが増大し、貿易収支が悪化することで円安につながるという見方が示されました。また、CBAは、現在のUSD/JPYの上昇が経済のファンダメンタルズを反映しているため、日本の財務省による円買い介入の閾値が上がった可能性も指摘しています。
次に、日本銀行の金融政策については、今週開催される金融政策決定会合で政策金利が0.75%に据え置かれるとの見方が広まっています。植田総裁は、基調的なインフレが日銀の2%目標に向かって徐々に加速していると述べましたが、市場は次の利上げ時期や債券購入プログラムの調整に関するシグナルを注視しています。現在のところ、円には継続的な下落圧力がかかっていると報じられています。
一方、米国では、モルガン・スタンレーが連邦準備制度理事会(FRB)が6月に利下げを開始し、9月にも追加利下げを行うと予想しています。しかし、原油価格が1バレルあたり125ドルから150ドルの範囲に急騰した場合、米国の景気後退リスクが約20%に上昇する可能性があり、FRBの政策決定を複雑にする可能性があると警告されています。
シンガポールの2月輸出は、前年比4.0%増と市場予想の5.5%を下回りました。電子製品の輸出は堅調でしたが、非電子製品の減少が全体の伸びを抑えました。
為替への影響
今回のニュースは、主に円とドルに影響を与える可能性があります。
原油価格の上昇は、エネルギー輸入国である日本の貿易収支を悪化させ、円の売り材料となる可能性があります。日銀が政策金利を据え置くとの見方が優勢であることも、直近の円安圧力を継続させる要因となり得ます。
米国については、モルガン・スタンレーによるFRBの6月利下げ開始予想は、ドルにとって売り材料となるでしょう。また、原油価格の急騰による米国の景気後退リスクの警告も、ドルを売る要因となり得ます。
これらの要因を総合すると、原油価格上昇による日本の貿易収支悪化と日銀の政策据え置き観測が円安圧力を継続させる一方で、FRBの利下げ観測と景気後退リスクがドル売り圧力となる可能性があります。
初心者が見るポイント
FX初心者の皆さんが今回のニュースで注目すべきポイントは以下の通りです。
- 原油価格の動向と円の関係: 日本は原油の多くを輸入しているため、原油価格が上がると日本の貿易収支が悪化し、円が売られやすくなる傾向があります。ニュースで原油価格の話題が出たら、円にどう影響するかを考えてみましょう。
- 中央銀行の金融政策: 日銀やFRBのような中央銀行が金利を上げたり下げたりする、あるいはその見通しが示されると、その国の通貨の価値に大きく影響します。利上げは通貨を強くする材料、利下げは通貨を弱くする材料と覚えておきましょう。
- 経済指標の発表: 輸出データのような経済指標は、その国の経済の健康状態を示します。予想よりも良い結果なら通貨の買い材料、悪い結果なら売り材料となることがあります。
これらのポイントに注目しながら、ニュースが為替市場にどのような影響を与えるかを観察することが、FX取引の理解を深める第一歩となります。
参考ニュース一覧
- CBA says rising oil prices from Iran war could weaken yen via trade balance
- Heads for Bank of Japan Governor Ueda to speak today at 0020 GMT / 2020 US Eastern time
- Singapore February exports rise 4.0% y/y, missing forecasts of 5.5%
- BOJ’s Ueda says inflation rising toward 2% target ahead of March 18 &19 meeting
- Morgan Stanley sees Fed cuts starting June, warns oil at $125–$150 raises recession risk

